2025.10.15 AMD、オラクルに次世代GPU5万基提供 オープン規格のラックシステムも

 米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、米オラクルに次世代のGPU(画像処理半導体)を5万基提供すると発表した。一般公開型AI(人工知能)スーパーコンピューターのローンチパートナーとして連携を拡大する。ラックシステムにも米Metaが公開したオープン規格を基にAMDが設計した新システム「Helios」を採用した。

 今回、オラクルの商用クラウドサービス群「オラクル・クラウド・インフラストラクチャー(OCI)」を通じてAI向けのスパコンを構築する。それにあたり、AMDの次世代GPU「Instinct MI450」を搭載することとした。初期導入として来年第3四半期に5万基のGPUを展開し、2027年以降さらに拡大する予定。

 HeliosはMetaのオープン規格に準拠し、1ラックあたり最大1.4EFLOPS (1秒間に140京回の計算) 性能と31TBの第4世代HBM(広帯域幅メモリー)を実現する。

 AMDは先日も米オープンAIへのInstinct MI450の提供を発表しており、HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)やAI向けに次世代GPUの納入先を次々と決めている。