2026.01.23 NHK技研、発電できる有機ELディスプレーデバイスを開発 青色発光の実現は世界初
開発したデバイスの発光の様子(発光部3mm角)
NHK放送技術研究所は、一つの素子で発光と太陽光発電を切り替えて使用できる「発電できる有機ELディスプレーデバイス」の開発に成功したと発表した。千葉大学先進科学センターの深川弘彦特任教授や、京都大学大学院理学研究科の畠山琢次教授との共同研究により実現した。発行と発電を両立したデバイスで、青色の発光を実現したのは世界初となる。
今回、発光に必要な高い発光効率と太陽光発電に必要な強い光吸収特性を兼ね備えた材料「MR-TADF材料」を活用し、内部に流れる電荷などの動きを精密に制御することで、電気を与えて光を発する発光と、光を受けて電気を得る太陽光発電を高レベルで両立した。ディスプレーの応用に向けて赤、緑、青の発光にも成功した。
デバイスには、同社が研究開発を進めてきたフレキシブル有機ELディスプレー技術を応用した。MR-TADF材料は京都大学と、動作原理の解明については千葉大学と共同で研究を進め開発した。
発電機能を備えた有機ELディスプレーは、ディスプレー部で発電した電力を再利用し、災害時など電源がない環境でも映像を表示できる可能性があるという。
今後は、発光と発電のさらなる高効率化や耐久性の向上を進め、消費電力の少ないディスプレーなどの実用化を目指す。










