2026.01.29 京セラ、鹿児島川内工場で産業用ロボットのテスト運用開始 マクセル製全固体電池を採用

マクセルの全固体電池を用いた電源モジュール

セラミックパッケージ型の全固体電池
セラミックパッケージ型の全固体電池

 京セラとマクセルは、マクセル製の全固体電池「PSB401010H」を用いた電源モジュールを、京セラの半導体セラミックパッケージ生産拠点の一つ「鹿児島川内工場」の産業用ロボットとコントローラーに搭載し、2025年12月にテスト運用を開始した。

 マクセルが製品化するセラミックパッケージ型の全固体電池は、高い信頼性が備え、外装には京セラのセラミックパッケージが採用されている。

 このパッケージは、耐熱性と気密性に優れ、全固体電池が従来の電解液を使用する電池では得られなかった高い信頼性の発揮に貢献している。

 工業製品の製造工程でファクトリーオートメーションを実現する産業用ロボットの多くは、停電時のメモリー保持やリアルタイムクロック(RTC)に、一次電池(使い切り)を搭載した電源モジュールを使っている。

 通常、一次電池を搭載した電源モジュールでは1年から2年ごとに電池交換が必要で、そのたびに使用済み電池が産業廃棄物となる。

 一方、一次電池に替えて、繰り返し使用できる充電式全固体電池を使うことで、製造現場の過酷な環境下でも高い安全性を保ちつつ、10年以上の長寿命化と電池の交換作業や廃棄物の削減が期待できる。

 京セラは、自社工場でのテスト運用の結果を踏まえ、製造現場のさらなる省メンテナンス化と環境負荷低減に貢献する技術の導入を検討していく。

 マクセルは、今後もアナログコア技術を活用し、既存の電池を使えなかった領域の用途にも使用できる高性能・高出力・大容量で信頼性の高い全固体電池やモジュールの開発を進めていく。