2026.03.03 NECとドコモ、AWS上に5Gコア商用展開 ハイブリッド環境でAI+GitOps、構築期間を約80%短縮
NECとNTTドコモは2日、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)上に商用の高速通信規格5Gコアネットワーク(5GC)を構築し、国内で初めて商用サービスを開始したと発表した。自社仮想化基盤とパブリッククラウドを組み合わせたハイブリッドクラウド構成により、ネットワーク容量を柔軟かつ迅速に拡張できる体制を整えた。
同構成では、トラフィックが急増するイベント時などに、必要に応じてAWS側へ5GCを展開・縮小する運用が可能となり、信頼性や柔軟性、持続可能性の向上が期待される。両社は2022年からAWSを活用し、可用性や運用性の課題を克服した上で商用環境に展開した。

ドコモが要件定義や設計方針を策定し、NECはAWS上での構築に向けてIaCやCI/CDを前提とした構築・運用モデルを確立した。AWS CloudFormationやAWS CodeBuild、AWS CodePipelineなどのマネージドサービスを活用し、アーキテクチャを再設計した。
さらに、ドコモとNTTドコモビジネス、NTTドコモソリューションズは、ハイブリッドクラウド環境で、AIとGitOpsを組み合わせたAgentic AIにより、5GCの設計から構築までの自動化を世界で初めて実現した。コンフィグ値の設計や設定ファイル作成などの人的作業をAIが担うことで、人為ミスの防止とともに構築期間を従来比約80%短縮した。
電力面では、AWS Graviton2プロセッサー上での検証により、消費電力を約7割削減できることを確認した。商用環境ではGraviton3を採用しており、環境負荷低減効果が見込まれる。
今後は、AIエージェントの役割分担最適化やナレッジベース活用の高度化を進め、5GC運用の完全自動化を目指す。今回の成果はMWC Barcelona 2026のNTTブースにも出展し、AI時代に向けた通信インフラの革新を訴求する方針。







