2026.03.23 EV充電のDR共同実証 パナソニックEW社と大阪ガス

実証のイメージ

 パナソニック エレクトリックワークス社は大阪ガスと、EV(電気自動車)充電を対象としたデマンドレスポンス(DR=電力需給調整)の共同実証を2026年6~12月に実施する。

 EV充電制御によるDR効果と利用者の利便性・受容性を検証するもので、実証には50世帯を募集し、参加上限者数に達すれば受け付けを終了する。

 電力の供給量は、再生可能エネルギーの導入拡大により天候などの影響を受けやすくなっている。一方、EVの普及に伴い、家庭での充電需要の増加が見込まれている。

 こうした状況下で、EVをはじめとする家庭内の分散型電源を活用し、電力需給の安定化への貢献が期待されている。

 パナソニックは、この実証で「おうちEV充電サービス」アプリを活用した遠隔制御システムを提供。大阪ガスは、電気料金メニューのオプションとして、節電量に応じてポイントを付与する「節電オプション」を提供する。

 節電オプションサービスは、夏季・冬季の電力需要が高まる時期には節電、春季・秋季の再生可能エネルギー由来の電力が余剰となる時期には電力使用時間帯の変更に協力してもらうことで、ポイントを付与する。

 実証期間中は、関西エリアの戸建住宅50世帯を対象に、大阪ガスの節電オプションとパナソニックが提供するおうちEV充電サービスアプリ、IoT EVコンセントを連携させ、遠隔でEV充電を制御する。

 節電オプションで節電や電力使用時間帯の変更を要請する機会などに、大阪ガスが作成する充電計画に基づき、パナソニックがIoT EVコンセントを通じてEV充電を自動制御する。

 制御後は、大阪ガスが充電実績と電力市場価格を掛け合わせて、制御による電力需給調整力の創出可能性を検証。参加者の利便性・受容性についても確認する。

 大阪ガス子会社の大阪ガスマーケティングとパナソニックは、2024年8月から25年3月にかけ、EV充電器、エネファーム、家電などの機器を組み合わせて制御し、住戸単位での最適制御や住戸全体でDRを実施する実証を行った。

 今回の実証では、今後普及が見込まれるEVの充電に焦点を当て、さらなる最適化を図る。両社は、実証を通じEV普及による新たな電力需要を、顧客の手間を増やすことなく柔軟に調整できる仕組みの実現を目指していく。