2026.03.31 富士通、生成AIで設計書を自動生成レガシー解析を30分の1に短縮

 富士通は30日、生成AI(人工知能)を活用して既存システムのソースコードを解析し、設計書を自動生成するサービス「Fujitsu Application Transform powered by Fujitsu Kozuchi」を国内で提供開始した。企業のシステム刷新を加速する狙い。

 新サービスは、COBOLなどレガシーシステムのソースコードを解析し、仕様を把握するための設計書を自動生成するSaaS型サービス。長年の運用で設計書が更新されず、システムの全体像がブラックボックス化している課題に対応する。

「Fujitsu Application Transform powered by Fujitsu Kozuchi」のイメージ図

 従来は解析や設計書作成に多大な時間と専門人材を要していたが、同サービスにより作業時間を約30分の1に短縮できる。特にメインフレームで使われるCOBOLは記述の多様化で解析が難しく、モダナイゼーション(最新化)の障壁となっていた。

 独自技術として、既存の設計情報やプログラムをコード解析で関連付け、「ナレッジグラフ拡張RAG(検索拡張生成)」を用いて管理。大量のコード間の関係性を整理し、抜け漏れのない設計書生成を実現する。これにより設計情報の網羅性は95%、可読性も従来比60%向上した。

 同社はこれまで提供してきた設計書リバースサービスの実績を踏まえ、技術を標準化し、利用者自身でも解析作業が可能な形で提供する。

 今後は設計書生成に加え、ソースコードのリビルドやリライト、運用・保守支援などの機能を順次拡充する計画。システムの現状把握から刷新方針の策定、実行までを一貫して支援し、企業のモダナイゼーションを後押しする。