2026.04.06 独研究所、セル直結の「C2P電池」の課題解決へ 研究プロジェクト発足

フラウンフォーファーIPA はロボットを使い、「C2P」電池解体の課題解決へ乗り出す(写真は同研究所提供)

 ドイツのフラウンフォーファー生産技術・自動化研究所(IPA)は、電池セルを直接バッテリーパックに組み込む「cell-to-pack(C2P)」技術が抱えるリサイクル時に分解困難という課題の解決を目指し、研究プロジェクト「Difference」を発足させた。開発に従事する人員数や開発期間、予算は未公表。

 研究の目的は、C2Pについて、リサイクル、修理、再製造を可能にする解体技術を確立すること。同プロジェクトは、ドイツ連邦研究・技術・宇宙省(BMFTR)の助成を受けるが、金額は公表されていない。

 C2Pは、高エネルギー密度や軽量化を実現する一方で、接着剤や発泡材を多用するため分解が困難という課題がある。同研究所はこうした課題の取り組み、欧州電池規則が求める高い資源回収率を目指すとしている。

 フラウンフォーファーIPAの発表によると、同プロジェクトでは、レーザーを用いたバッテリーパック構造部材の解体技術や、接着剤・発泡材・金属部材を選択して分離するレーザー処理、ロボットによる自動・半自動の解体プロセスの確立に取り組む。さらに、新技術の環境負荷と経済性を評価し、修理や再製造、リサイクルまでを視野に入れた循環型バリューチェーンの構築を進めていく。

 同研究所では、C2P技術の利点を維持しながらも、資源循環と産業競争力を両立させる基盤を築きたい意向だ。