2026.05.18 デクセリアルズの26年3月期、増収事業増益 高付加価値製品の販売が拡大 中期計画を上方修正

 デクセリアルズの2026年3月期連結決算は増収、事業増益となった。ハイエンドスマートフォン向けカメラモジュール関連の高付加価値製品や光半導体などの販売が拡大した。同時に、24年5月に策定した「中期経営計画2028」をアップデートし、最終年度の28年度(29年3月期)の売上や事業利益計画をそれぞれ増額修正した。

 26年3月期連結業績は、売上が前期比3.1%増の1138億3200万円、事業利益が同3.4%増の393億5200万円、営業利益が同4.1%減の380億9700万円、税引前利益が同2.5%減の383億8800万円、当期純利益が同1.0%増の280億900万円。光半導体向けを中心とした成長投資による固定費増加を高付加価値製品の拡大でカバーし、事業利益は増益を確保した。

 26年3月期のセグメント別売上は、光学材料部品セグメントは前期比5.3%減の479億7100万円。光学樹脂材料は増収だったが、光学フィルムは蛍光体フィルムの前年上期末での販売終息などにより減収となった。

 電子材料部品セグメントは、ハイエンドスマホ向けカメラモジュール用に付加価値の高い形状加工ACF(異方性導電膜)が好調に推移し、光半導体もデータセンター向け光トランシーバー用製品向けに出荷量が増加したことで、同10.4%増と大きく伸長した。

 27年3月期の連結業績予想は、売上が前期比8.1%増の1230億円、事業利益が同1.6%増の400億円、営業利益が同1.1%増の385億円、税引前利益が同0.3%増の385億円、当期純利益が同1.8%減の275億円。

 同社は、中期経営計画2028「進化の実現」をアップデートした。データセンター向け光半導体を中心とした需要が、従来想定を上回る規模で拡大する可能性が高まっていることなどを踏まえ、最終年度の28年度目標を上方修正した。修正後の28年度業績計画は、売上が1640億円(従来計画は1500億円)、事業利益が630億円(同500億円)、当期純利益が445億円(同350億円)、EBITDAが749億円(同640億円)。