2026.06.10 5月の電機倒産、前年同月比36.3%増の15件 負債10億円以上も2件発生

 5月の電機業界の倒産(負債1000万円以上)は、前年同月比36.3%増の15件となった。2カ月連続で前年を上回ったが、今年としては3月の14件に次ぎ、2月と並ぶ2番目に少ない件数だった。東京商工リサーチがまとめた。

 負債総額は同892.2%増の63億9000万円と大幅に増えた。負債10億円以上が2件発生した上、前年同月の負債額が2025年で最少だったことが大きい。

家電向け受注低迷

 5月には、制御・計測装置などを手がける電子精機工業(大阪府)が負債総額約2億9600万円で破産した。1966年に創業し、過去には電動工具用モーター制御装置で国内トップシェアを誇っていた。

 ピーク時の05年5月期には7億3808万円の売上高を計上していたが、家電製品向けを中心に受注が低迷。20年5月期の売上高は約4億5500万円にまで減少した。こうした中、コロナ禍により売上高の約半分を占める海外向けの販売が激減。21年5月期の売上高は約2億円にまで落ち込み、その後も取り巻く環境が改善しなかった。

 パソコン(PC)用キーボードを販売するダイヤテック(東京都)も約2億3000万円の負債を抱えて破産した。1982年6月に設立し、「FILCO」ブランドでPC用キーボードを販売。高級機の取り扱いに強みを発揮して大手家電量販店や通販サイトなどに販路を構築していた。過去には10億円を超える年間売上高を誇っていたが、ここ数年は売り上げが伸び悩んでいた。26年4月22日には自社HPで閉業を告知し、動向が注目されていた中、破産となった。