2026.07.27 【家電流通総合特集】全国電機商業組合連合会・峯田季志会長 頼られる組合に変化

 「まちのでんきやはカーボンニュートラルを宣言します!」「SDGsへの積極的取組」「DX(デジタルトランスフォーメーション)の積極推進と“デジタル推進よびかけ員”への登録」「次世代に向けて“つなぐ”“そなえる”“かわる”組合活動の実践」──の4項目を基本方針とし、それに今年は「頼られる組合へ 変わる 変える 新時代への進化」をプラスしている。

 特に今年は家電流通協議会が3月末で解散した。それぞれの環境の中で各単組がやるべきことを考えながら、自立して各事業にしっかり取り組まなければならない。これからの人材育成も踏まえ、各単組には皆の総意で事業を展開してほしいと訴えている。次世代にしっかりつなぐ年にしていきたいと思っている。

 昨年実施した「組合加入強化キャンペーン」では110人を達成し、13年ぶりに100人を超す3桁の増強につながった。経営者の高齢化や後継者不足などから廃業する店も少なくなく、組合員は減少していたが、今年もチラシを活用しながら仲間を増やす努力に力を入れていく。

 消費者懇談会は昨年、全国で23単組が実施し、今年は地区ごとの温度差をなくすため、全国で開催するように呼びかけている。全国各地で消費者懇談会を開催することは、地域での存在感を高めていくことにつながる。その努力をしていくことが、われわれ組合には求められている。

 例年9月に実施している安全点検訪問活動は、消費者庁、経済産業省の後援により、長年実施していることに評価してもらっている事業だ。顧客の暮らしを守る大切な事業であり、全国電商連として今年も力を入れていく。今回は各本部会に予算を立て、有効活用しながらスピード感をもってそれぞれの事業に取り組んでいくことにしている。

 カーボンニュートラルに関しても、われわれにとっては恵まれた環境に置かれていると思っている。各都道府県で省エネ家電に対し補助金が出ており、エアコンや冷蔵庫、LED照明などの買い替え需要の後押しになっているからだ。

 さまざまな犯罪が起き社会的な関心も高いことから、防犯カメラやドアホンなどにも補助金が出ている。顧客の安心・安全をサポートすることも「街の電器屋さん」の仕事になる。しっかりとサポートできるよう取り組んでいきたい。

 地震や豪雨などの自然災害も頻発しており、BCP(事業継続計画)で経産省の認可を得ている単組もある。全国電商連だけではカバーしきれない面もあるため、異業種の方とも連携を深めて推進していきたい。

 時代はデジタル、AI(人工知能)の融合が大事になってきている。顧客データベースを含め、AIを掛け算しながら積極的に取り組んでいきたい。ホームサーブとも事業協定を結んでおり、組合員にも活用してもらうことで商売につなげ、ウィンウィンの関係を築かなければならない。これからの時代にはデジタルやAIを商売に生かし、顧客の価値を高める取り組みがより一層求められてくるはずだ。

 青年部は活発に活動をしている。各事業にもしっかり支援を行い、次世代につながるようにしていきたい。これからは若い世代が組合を担っていくことになる。全国電商連を活性化させるためにも、青年部の活動を盛り上げていかなければならない。今年度中には全国の単組で青年部を組織できるよう取り組んでいる。

 組合は、加盟する組合員からはもちろんのこと、行政、メーカー、関係団体などからも頼りにされる存在になるべく、本年も努力していく。