2026.07.27 【家電流通総合特集】シャープ 大山貞・スマートライフビジネスグループ国内営業本部長 シャープマーケティングジャパン取締役 ホームソリューション社社長 AI家電や新製品で攻勢
2025年度から26年度上期にかけて社会・経済環境が大きく変化する中、事業運営を進めてきた。中東情勢の影響に加え、海外メーカーやPB(プライベートブランド)商品の拡大など、厳しい事業環境が続いた。一方、エアコンの「27年問題」の駆け込み需要で店頭への来店者数が増加し、業界全体で堅調に推移している。世界的なスポーツイベントの開催も追い風となり、テレビ市場は前年を上回る水準で推移した。当社も、26年度上期は主要8品種で前年超えの着地となる見込みだ。
エアコンは、省エネ新基準に対応する上位モデル「Rシリーズ」が独自の「防カビカラッとファン」による清潔性が支持され好調に推移している。テレビはミニLEDモデルの販売が好調だ。今期投入したAQUOS XLEDフラッグシップモデル「X9Aライン」は、光の3原色それぞれが高い色純度を持つ新開発の「Advanced RGB 量子ドットリッチカラー」搭載で高い評価を得ている。
7月4日には、ヘルシオトースター5万台記念イベントとして、「ヘルシオトースターおいしさ体験会」をベーカリーカフェとコラボし大阪市北区で開催した。多くの顧客が参加し盛況だった。ヘルシオトースターを機に、当社の調理家電の認知度拡大とブランド力向上に引き続き取り組む。
4~6月の合展・個展は、実施件数が前年並みであった一方、販売金額は前年から2桁伸長となった。個展では、大型冷蔵庫やミニLEDテレビといった高付加価値モデルの販売が好調だった。
催事に先駆け、各拠点で販売店向け提案会「シャープ塾」も開催した。商品の特長や販促施策を紹介し、事前の提案活動を強化したことで着実な成果につながった。吉本興業所属のお笑い芸人やサンリオとのコラボイベントを開催するなど、来店動機の創出が販売拡大にもつながった。
下半期も主要商品の実需販促に力を入れる。テレビ需要を刺激するスポーツイベントもあり、年末商戦にかけて需要の山を作ることを狙い、販売チャネルごとに実売イベントやキャンペーンを展開する。販売店と顧客の双方に「半歩先」の提案を強めていく。
エアコンは、防カビカラッとファンを訴求し、省エネ性能の高いモデルの販売を伸長させる。
掃除機は、8月にステーション式の新シリーズ「EC-CR1」を追加投入する。年末商戦に向けてキャッシュバックキャンペーンも実施する。
ヘルシオは、生成AIサービス「クックトーク」の献立機能を強化した新製品を6月に発売した。冷蔵庫にある食材をもとにヘルシオで調理できる献立メニューをAIで生成できるなど、より顧客の暮らしに寄り添った提案ができる。ヘルシオならではの独自機能や利便性をしっかり訴求していく。
7月には当社初のスマートウオッチ「からだメイトWatch」MH-W01を発売した。生体データの解析に強みを持つ米国HEALBE(ヒールビー)からシャープに独占的にライセンスされた特許技術の活用で、体に取り込んだ摂取カロリーを自動記録し、消費カロリーとの収支の可視化が可能だ。健康意識が高い顧客を中心に大きな反響がある。需要を逃さないように取り組んでいく。
26年度の国内家電市場は、エアコン27年問題による駆け込み需要が継続するとみており、業界全体は前年を上回る水準になると期待している。当社は、他社にない特長を顧客の生活シーンを豊かにする提案に置き換え、「ベネフィット」としてわかりやすく伝えることで、省エネ・高付加価値商品の提案を強化していく。









