2026.07.30 三菱、米国にデータセンター向け冷却機器工場 現地事業の拡大加速

データセンター向け冷却機器の製造拠点として改修・転用される米国オハイオ州の工場

 三菱電機は30日、米国の持ち株会社三菱電機USホールディングス(MEUH)傘下で、データセンター向け冷却機器を製造する新会社メヒッツ ユーエス(MEHITS US)を8月にオハイオ州に設立すると発表した。米国でのデータセンター向け冷却システムの需要拡大に対応し、事業基盤の強化を目指す。

 現在、米国でのデータセンター向け事業は、三菱電機パワー・プロダクツ(MEPPI)が主導し、UPS(無停電電源装置)をはじめとした電源供給設備に冷却機器と組み合わせて提供している。冷却機器は、イタリアの子会社三菱電機ハイドロニクス&アイティークーリングシステムズ(MEHITS)で開発・製造している。

 今回、MEHITS USは約3000万ドルの設備投資を行い 、オハイオ州・メイスンにある自動車用電装品の製造・販売会社三菱電機オートモーティブ・アメリカ(MEAA)の製造拠点の一部を改修・転用。2027年4月の製造開始を目指す。直膨系機種やファンウォール機種、CDU(冷媒分配装置) などを製造し、30年の年間生産能力は約6000台を予定している。

 新会社設立により、米国での事業基盤強化を進めるとともに、消費地生産を通じた生産から販売までのリードタイム短縮による競争力強化を図る。安定的な製品供給と省エネ・高効率などの現地の顧客ニーズに基づいた製品開発に加え、液体冷却対応機器を含む製品ラインアップを拡充。システム設計提案や保守体制も充実させ、ワンストップサービス体制の強化による米国での事業拡大を目指す。

 三菱電機は、グローバルで積極的な協業・買収を進め、データセンター向け冷却システムのワンストップサービス体制の強化を進めている。今後もグローバルでの事業拡大を推進し、データセンターの安定稼働と省エネ化に貢献していく計画だ。全社横断的な事業連携も進め、データセンター向けトータルソリューションの提供も目指す。