2026.08.03 【コネクター総合特集】日本端子 3種の半嵌合防止ソリューション提案

K93シリーズダイレクトタイプ/MSF

 日本端子は、車載用コネクターの新製品開発や製品バリエーション拡充に注力している。同社は先頃開催された「人とくるまのテクノロジー展2026(横浜、名古屋)」で、三つの「半嵌合(かんごう)防止ソリューション」を提案し来場者の注目を集めた。

 具体的なソリューションとしては、一つ目は電線対基板用1.8mmピッチ表面実装コネクター「K99シリーズ」の「電気式CPA(コネクター・ポジション・アシュアランス)ラインアップ」(特許出願中)。電気式CPAにより、半嵌合を確実に検知できる。

 二つ目は電線対電線/機器対電線用2.0mmピッチ防水コネクター「K93シリーズ」(Slim×Ninjya)の機械押し対応のMSF(メイキング・サポート・ファンクション=嵌合保持機能)パーツのオプション設定(特許出願中)。MSFパーツにはフラット面が施されており、嵌合時に押しやすく、機械押しも対応可能なため、機械押し対応で半嵌合を防止する。

 最後は、基板対電線用2.0mmピッチカードエッジコネクター「K86/K91シリーズ」(SeesawEdge)でのロボットによる自動嵌合。同シリーズは自動嵌合に適した製品で、2点接点の高信頼接触構造、独自のシーソー構造(特許取得済み)により実現した。

 K93シリーズMSFパーツとSeesawEdgeは量産開始済み。K99シリーズ電気式CPAラインアップは今年度中のリリースを目指す。

 K93シリーズは、業界トップクラスの超スリムタイプ車載用防水コネクターで、これまで防水中継コネクターを販売してきたが、新たに機器接続タイプ(ダイレクトタイプ)を販売開始した。機器接続タイプ(2極)は、ハウジングシールをハウジングに内蔵し、外部干渉によるシール損傷を予防。ハウジングシールをハウジング内に収納することで、ハーネス組み立て性、防水性を向上させた。

 国内新工場の「神奈川工場」(神奈川県南足柄市)の開業準備も進む。車載製品を中心に、開発から量産までの一貫拠点として整備する。