2026.08.18 京セラ「デジ選」、香川県知事選で採用 善通寺市内の投票区で電子投票 都道府県選挙では24年ぶり

電子投開票システム「デジ選」の使用イメージ

 京セラは17日、8月30日に執行される香川県知事選挙で、香川県善通寺市内の投票区に同社の電子投開票システム「デジ選」が採用されたと発表した。都道府県の選挙で電子投票が実施されるのは、2002年10月の岡山県知事選挙(新見市内の投票区で実施)以来、24年ぶり。都道府県議会議員選挙や知事選挙で電子投票を実施するための条例が現存する都道府県は香川県のみという。投票の正確性向上や開票作業の負担軽減に貢献する。

 デジ選は、総務省の技術的条件に適合し、地方自治体の選挙で利用できる電子投開票システム。投票所に設置したタブレット端末の画面上で、有権者が候補者氏名や選択肢を確認し、タッチして投票できる。投票内容をデジタル形式で記録するため、投票終了後に迅速に集計でき、開票作業の大幅な効率化や開票時間の短縮につながる。

 また、開票作業に従事する人員を削減でき、人的負担の軽減や運営コストの抑制に貢献する。紙の投票用紙への記入が不要となるため、誤記や判読不能による無効票も防げる。

 これまでデジ選は、2024年12月の大阪府四條畷市の市長選・市議補選、26年3月の宮崎県新富町の町議補選で導入され、開票人員や開票時間の削減に寄与してきた。

 今回の選挙実施に向け、善通寺市では自治体職員や有権者を対象に、電子投票への理解促進を目的とした啓発活動を実施。市内の商業施設や公民館に電子投票体験コーナーを設置し、アンケートを行った。また、市庁舎内にデモ機を常設しているほか、善通寺市公式ホームページでも情報を掲載している。

 操作方法の周知や体験機会の提供などを通じ、円滑な選挙運営に貢献する。今回の導入を機に、自治体の選挙事務のデジタル化を都道府県の選挙にも広げていく。