2026.08.17 中身が見える断熱樹脂ボトル新開発 タイガー魔法瓶

新たなマイボトル「アルゴン断熱ボトル」(プロトタイプ)

テスト運用では透明感やクールな色合い、軽さ、冷たさの維持など総じて好評だった
テスト運用では透明感やクールな色合い、軽さ、冷たさの維持など総じて好評だった

スポーツシーンに止まらず、オフィスなど幅広い用途での活用を目指す
スポーツシーンに止まらず、オフィスなど幅広い用途での活用を目指す

 タイガー魔法瓶は、住宅の窓ガラスなどに使用される「アルゴンガス」を樹脂製二重構造の間に充填(じゅうてん)した、新たなマイボトル「アルゴン断熱ボトル」を開発した。

 近年、環境配慮や健康意識の高まりからマイボトルによる水分補給が進む中で、市場は「手軽なプラスチックボトル」と「高機能なステンレスボトル」が主流となっている。

 同社は、新たな選択肢として「中身が見える安心感」と「適度な保冷力による心地よさ」を提供できるボトルを開発。テスト運用などを実施し、さらに完成度を高めながら、2027年度中の製品化を目指す。

 最大の特長は、独自の「アルゴンガス断熱技術(Double Wall, Argon Insulated Tech.)」。

 ガスバリア層を有する新開発樹脂を採用し、空気より熱伝導率の低いアルゴンガスを樹脂製の二重構造の間に充填。長期間封じ込めることで、従来のプラスチックボトルよりも保冷性能をアップした。

 同社の測定によると、通常の一重プラスチックボトルと比較し、冷たさ(水温15℃以下)の維持時間が2倍の約160分(室温35℃で4℃の冷水を満たし、縦置きにして15℃に達するまでの時間)となる。

 透明な本体により、飲んだ量が見えることから、残量や水分補給のペースが一目でわかる。二重構造とアルゴンガスにより、冷たい飲み物を入れても結露を大幅に抑えられる。

 1000mLサイズで約275gと軽量で、スポーツや日常で持ち歩きやすい。デスクなどに置くときも音が出にくい静音性も特長の一つ。ふた、本体すべてがリサイクル可能な素材で構成されている。

 現在、各種実証を進めており、7月11日に開催されたアジアの国際ピックルボール大会「KINTO APP ASIA Qualifier Series UTSUNOMIYA 2026」男女ダブルス(プロ・一般)で、プロトタイプを提供。出場選手を対象としたテスト運用やモニター調査を実施した。

 大会に出場した国内選手6人、海外選手4人の計10人にモニターアンケートを実施した結果、新開発のボトルに対する好評価を得ている。

 今後の利用意向については国内外を問わず、全回答者が「ぜひ使いたい」「機会があれば使いたい」と回答。

 ピックルボールのプレー中だけでなく「日常使いや他のアウトドアでも使いたい」という意見もあったという。

 良かった点では、「透明感とクールな色合い」「二重構造でデザインがかわいい、持ちやすい」「軽くて冷たさも保たれていた」といった声が集まった。

 すべてリサイクル可能な素材で構成されている点についても、国内外ともに良い反応を獲得。海外選手からは「リサイクル可能な素材でできているので、保冷機能と合わせてとても気に入っている」とのコメントも寄せられた。

 一方で、「飲み口の大きさ」や「容量(もっと多い方が良い)」などへのコメントもあり、今後の製品改良へとつなげていく。

 スポーツシーンにとどまらず、オフィス環境など日常の幅広い場面で活用してもらえるよう、同社のIoT技術を組み込んだ実証実験も計画しているという。