2026.09.01 大容量・コンパクトの住宅用クラウド蓄電池発売 シャープ
蓄電池新製品JH-WB2621
シャープは、大容量とコンパクト設計を両立した住宅用クラウド蓄電池システム「Eeeストレージ」の新製品を発売する。
同社の住宅用エネルギーソリューション「Eeeコネクト」の一環として展開するクラウド蓄電池システムとして、新たに「Eeeストレージ」の名称で展開していく。
新製品JH-WB2621は、蓄電池容量を従来機比で約21%増の11.5kWhに拡大した。
大容量化に加え、生活パターンや太陽光の発電状況などをAI(人工知能)が学習して機器を賢く制御する「COCORO ENERGY(ココロエナジー)」により、太陽光発電の自家消費率を約74%まで高め、家庭の電気代削減に貢献する。
設計を見直し、従来機比で蓄電池容量1kWhあたりの体積を約55%削減した。設置に必要な面積も約35%削減し、都市部の狭小住宅などの限られたスペースにも設置しやすくなった。
さらに、蓄電池容量1kWhあたりの質量を約35%低減。業界トップクラスの軽量性により、施工性の向上にも貢献する。
市場では、2027年度からZEH(ネットゼロエネルギー住宅)の新基準として蓄電池、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)が必須設備となるGX-ZEHが始まるほか、DR(デマンドレスポンス)補助金の導入などを背景に、定置型蓄電池の需要が拡大している。
加えて、蓄電池の導入容量の平均が拡大しており、特に10kWh以上のゾーンが増加しているという。
シャープエネルギーソリューション エネルギーマネジメント事業統轄部の高尾周一副統轄部長は「市場が拡大する一方で、導入平均容量が大容量化しており、都市部などでは限られたスペースに設置しやすい、コンパクト・大容量の新製品を開発した」と話す。
新製品は、大容量化とCOCORO ENERGYのAI制御により、自家消費率が大幅に高まり、従来機(9.5kWh)でAI制御した場合と比較して6ポイント向上したほか、AI制御なしの場合との比較では約1.5倍高まっている。
同社のAI制御は独自で、30年間事業を展開してきて培った10万件に及ぶ膨大な実利用環境の電力データを学習し、発電・消費電力を予測するため、より正確な制御が可能となる。
設置性も大幅に高め、モジュールと外郭の筐体(きょうたい)を一体化するなど設計の見直しにより、大容量化しながらもコンパクト化した。都市部の狭小住宅など限られたスペースにも設置しやすくなった。
新製品の質量は95kgと、同社従来機の120kgから約21%削減した。蓄電池容量1kWhあたりの質量では約35%軽量化し、業界トップクラスの軽量性を実現。施工性の向上にも貢献する。
このほか、動作温度範囲を拡大し、下限温度は同社従来機の氷点下10℃から氷点下15℃に、上限温度は40℃から45℃に広げた。
これにより、寒冷地や気温の高い地域など、これまで設置が難しかった地域への導入も可能となる。
停電時における放電電力は、同社従来機の3.0kVAから4.2kVAに拡大した。これにより、多くの機器を同時に使用できるため、停電時でも平時に近い生活環境の維持に貢献できる。








