2026.09.09 自律走行搬送ロボの運用支援 パナソニック コネクトが搬送ロボ制御の新サービス

複数メーカーのAMRや周辺設備をつなぎ、搬送ワークフローの設計から実行、監視、分析までを一元化する搬送ロボット制御サービス「Robo Sync for Mobility」を発表

無線強度ヒートマップ画面(例)
無線強度ヒートマップ画面(例)

 パナソニック コネクトグループは、物流・製造現場における自律走行搬送ロボット(AMR)の導入・運用を支援する搬送ロボット制御サービス「Robo Sync for Mobility(ロボシンク フォー モビリティ)」を今秋から提供する。

 新サービスは、複数メーカーのAMRや周辺設備をつなぎ、搬送ワークフローの設計から実行、監視、分析までを一元的に管理する。

 AMR導入後のトラブル発生時の復旧や、設定変更の負担を軽減し、現場で継続的に活用するための運用基盤も提供する。

 物流・製造現場では、労働力不足やコスト上昇、生産性向上ニーズを背景に、搬送の自動化に向けたAMR活用への関心が高まっている。

 一方、AMRを現場で継続的に活用するには、周辺設備との連携、停止時の原因特定、レイアウト変更への対応などが必要となる。

 特に、AMRベンダーや周辺設備ごとにマップ・アラート・ログが分断されることで、搬送ルートの変更などの軽微な設定変更でも外部依頼が必要になることがある。

 トラブル発生時の復旧やAMR追加導入にも多くの時間や工数を要する場合がある。

 このため、AMRを「導入する」だけでなく、「使い続ける」には、複数メーカーのAMRや周辺設備をつなぎ、現場データを活用しながら、設定変更や運用改善を現場で行える仕組みが必要となる。

 新サービスは、7月28日に発表したロボット導入アシストサービス「Robo Sync Planner(ロボシンク プランナー)」、8月25日発表の協働ロボット制御サービス「Robo Sync for Cobot(ロボシンク フォー コボット)」に続く、現場のロボット活用を支援するRobo Syncプロダクト群の一つ。

 AMRや周辺設備の接続情報、搬送シナリオ設計、タスク実行、状態監視、実行履歴・ログ分析を一つの環境で管理し、AMR導入後の運用負荷軽減を支援する。

 物流・製造現場における工程間搬送、製造ラインの所定位置(ラインサイド)への部材供給、設備連携を伴う搬送、複数AMRの統合運用・稼働監視などでの活用を想定する。

 複数メーカーのAMRやPLC、自動扉、エレベーターなどの周辺設備をつなぎ、ロボットや設備ごとに個別対応になる接続設定や検証作業を一元管理でき、接続設定や検証作業の標準化を支援する。

 レイアウトや搬送先の変更、他ラインへの展開に際し、標準化された搬送シナリオをノーコードで作成・変更できる。これにより、設定変更や横展開に伴う設計・検証作業の負担を軽減できる。

 現場状況を時系列で記録し、原因切り分けと初動復旧も支援する。AMRや周辺機器、通信などの状況や状態を時系列ダッシュボードで整理・記録。停止や遅延発生時の状況の把握と原因の特定を通じて初動復旧を支援する。

 料金体系(税別)は、基本ライセンスが月額7万円(1テナントごとの基本料金)、AMR接続ライセンスが月額6000円/台(接続台数ごとのライセンス料金)、導入支援パッケージが350万円(導入時の環境構築や設定、動作シナリオ作成の代行支援、操作レクチャーなどの提供料金)。

 今後は、対応メーカーや周辺設備の連携拡充に加え、ダッシュボードやログ分析機能の強化、蓄積データを活用した運用の改善支援に取り組む。

 AI(人工知能)を活用した分析や運用支援機能の開発も進め、現場で使い続けられるロボット運用基盤の実現を目指していく。

 今回の発表により、ロボット導入の企画・構想から制御、運用までを一気通貫で支援するRobo Syncプロダクト群のラインアップが整った。