2020.09.15 【関西エレ産業特集】岡本無線電機地域密着営業、Web生かす
岡本無線電機の本社社屋
岡本無線電機は6月に就いた岡本崇義新社長の下で、20カ所の営業拠点を武器に地域に密着した活動を展開する。岡本社長は「地域密着営業でリアルとWebの良さを生かしながら、付加価値を高めたい」と話す。
前社長の岡本弘氏が会長に就任し、経営のバトンを受け継いだ岡本社長。「社長に就いて責任の重みを感じる。若さを生かし、新しい発想で取り組む。諸先輩方の培った土台を生かしつつ、皆で新しいものを作り上げる」と語る。
今年度は緊急事態宣言で営業活動が制限されたものの、宣言解除後の6月に回復の動き。通販関連の拡大で倉庫の搬送装置向けなどが好調を維持したほか、半導体製造装置向けなどが順調に推移した。7月以降は稼働日の減少などもあり、全体としては落ち込んだ。
下期はウィズコロナに合わせ、営業にWeb会議システムやECなどを活用しつつ、面談でも存在感を示す。
「顧客に商品を紹介する際、リアルではデモ機などを当社が操作し、技術的なことはWebでメーカーに紹介してもらう。リアルとWebを融合して付加価値を高める」と岡本社長。
同社は自動車、医療、エネルギーの3分野を重点分野と位置付け、IoTなどの成長市場に注力する。国内20カ所の営業拠点および多数の仕入先を武器に、地域密着営業を推進しつつ、Webを活用した展開も強めていく方針だ。