2020.09.24 パナソニック、毛が絡みにくい掃除機スティック型「パワーコードレス」にからまないブラシ搭載
からまないブラシ搭載「パワーコードレス」MC-BU840K
掃除機は、ユーザーの清潔・健康意識の高まりを背景に、販売が伸びている。
ウィズコロナ時代を迎えて人々の意識、生活スタイルに変化が見られ、掃除に対する意識も大きく変わってきた。在宅時間の増加で、室内の汚れが目立つようになり、掃除する回数が増えたユーザーは多い。
こうした中、掃除機に対する関心も高まり、より軽く、使い勝手が良く、ハイパワーな掃除機に注目が集まる。このため、近年では掃除機市場の中でコードレススティック掃除機の販売ウエートが高まっている。
パナソニックの調べでは、在宅時間が増えたことで掃除に関する意識・状況が変わったと答えた人が75%を占めた。このうち「室内の汚れが目につくようになった」「掃除回数が増えた」と答えた人は7割弱に上るという。
今後は秋・冬商戦でも、清潔意識や省家事ニーズは高いとみられることから、依然としてコードレススティック掃除機には注目が集まることになる。
パナソニックは、新型コロナ禍により在宅時間が増えたことで、室内の清潔ニーズが高まる中、新開発の「からまないブラシ」を搭載したコードレススティック掃除機「パワーコードレス」の新製品MC-BU840K/SBU640Kの提案に力を入れる。
清潔ニーズへ応えるとともに、ペットを飼う人が増えていることから、ペットの毛に悩むユーザーにも積極的に訴えていく。
在宅時間の増加で、室内の清潔に対する意識も高まり、汚れが目につくようになった、抜け毛を拾うことが多くなったなど、マメに掃除する人が増えている。
こうした中、同社ではコードレススティック掃除機「パワーコードレス」の商品陣容を強化して市場ニーズに応える。
今期は「パワーコードレス」最上位モデルを新製品に切り替え、ユーザーの清潔ニーズに、より応えられる新開発の「からまないブラシ」搭載で差別化していく。
ペットユーザーへの訴求強化
主力のMC-BU840K/SBU640Kは、同社がごみ取れ性能が高まる回転ブラシをノズルに採用(1967年)して以来、53年目の〝新発明〟となる、からまないブラシを搭載する。
からまないブラシは、中央に向かって先端が細くなる業界初の円錐形のブラシを2本採用した新構造で、かき取った毛をほどきながら中央に集めて吸引する。
ブラシの毛量を従来に比べ1.9倍に増やした密集ブラシにすることで、髪の毛やペットの毛がブラシの隙間・根本に入り込まず、絡みにくくなる。
円錐形にしたブラシの効果で、捕集した毛は径の細い方へ(中央部へ)ブラシの回転と風の力で移送され、中央部に集まった毛をまとめて吸引する。毛量を増やしたことで、ごみ取れ性能もしっかり確保する。
また、ノズル裏面のローラー表面を特殊加工で滑らかにし、毛が絡みにくいよう改良している。
清潔ニーズに対応
同社の試験で、髪の毛もペットの毛も99%以上、絡み付かないことを検証しており、高まる清潔ニーズに対応する。
この特徴から、清潔ニーズへの対応はもとより近年ではペット飼育件数が子どもの数より多い現状を踏まえ、ペットユーザーへの訴求も強めていく。
ペット飼育の実態として、多くが室内で飼う(犬・猫とも約9割)ため、室内のペットの毛対策は重要だ。
掃除機買い替え時に「ブラシに毛が絡みにくい特徴」は購入の決め手になるか、との問いには87%が「はい」と答えており、同社ではペットユーザーを対象に、同社サイトを使った情報提供など販促活動に力を入れる。
MC-BU840K/SBU640Kは、同社コードレススティック掃除機史上最高の吸引力(最大吸引仕事率205W)と、最大の運転時間約90分を実現している。
ハウスダストなど、見えないごみまで逃さない「クリーンセンサー」「親子ノズル」の搭載によって、フロアや壁際、隙間掃除まで、しっかりとごみを捕集する。
キャニスタも訴求
同社では、ペットユーザーが使用する掃除機ではキャニスタ掃除機が多いことから、からまないブラシ搭載のキャニスタ掃除機新製品(Jコンセプトシリーズ紙パック式掃除機MC-JP830K、サイクロン式掃除機「プチサイクロン」MC-SR580K/SR38K)の訴求も合わせて強化し、掃除機商戦全体を盛り上げていく考えだ。