このたびは、電波新聞社が創立70周年をお迎えになられましたことを心よりお祝い申し上げます。

　戦後間もない1950年5月、復興を目指して、世の中がまだ混乱のさなか、エレクトロニクス業界を新聞のコンテンツとして専門に取り扱うということは、当時としては先見性を持った、非常に画期的な試みであったのではないでしょうか。

　その後、「電波新聞」はもとより「電子工業年鑑」「ラジオの製作」「電子工作マガジン」「パソコン」「エンベデッド」「組込みソフト」など、幅広い分野において数々の雑誌を刊行されてきました。

　電子業界はもちろんのこと、当業界にとりましても、御社はなくてはならない情報収集ならびに情報発信の源であり、まさにエレクトロニクス業界の灯台と称されるゆえんであります。

　さて、御社と当工業会との歩みを振り返ってみますと、1971年の第1回JPCAショー「最新のプリント配線板と資機材総合展」から始まり、毎年開催されるJPCAショー、工業会統計、会員企業のうちの注目企業、業界動向調査、研修会の取材記事を積極的に掲載していただき、既に50年以上のお付き合いとなっております。

　また、近年では、エレクトロニクス業界の先端技術と、社会ニーズに対応した応用技術の発信ならびに先端技術をイラスト、図表を取り入れて解説されるなど、いかなる時代にあっても、エレクトロニクス業界の最先端を進み続ける御社の経営努力には、驚くばかりです。

　また、昨年から始まった「電波新聞デジタル」のスタートは、タイムリーなニュースをタイムリーな時にお届けする、ユーザーニーズをまさに実現するものであり、御社の今後の大きな戦力となることでしょう。

　最後になりましたが、御社のより一層のご発展と皆さま方のご活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。