マクセルは、5年前から積極的に展開しているオゾン除菌消臭器を家庭用だけでなく業務用にも本格的に訴求する。10月からは約20畳まで対応する業務用のオゾン除菌消臭器「オゾネオアルファ（MXAP-AEA255）」を発売し、医療やホテル、オフィスなど人が行き交う場所に向け攻めの空間浄化を提案していく。

　AEA255は、強い酸化力を持つ低濃度オゾンを活用し、菌やウイルス、臭いを元から分解する除菌消臭器。新型コロナウイルスの影響で、ウイルスに対する不安が高まる中、「ウイルス除去はオゾネオにおまかせ」というキャッチコピーでアピールする。

　同社は今年から家庭用と業務用の製品を分けた展開を開始している。2月から最大約30畳に対応できる大型の業務用オゾン除菌消臭器「MXAP-AE400」を発売し、オゾン除菌消臭器の訴求を続けてきた。その中で「ニオイが気になりがちなホテルの客室や診察室などの個室に設置したい」というユーザーの声が多かったことから、今回AEA255を製品化。AE400より幅を3分の1程度に抑えて小型化したことで小スペースの空間でも設置しやすくなった。

　一方で、各機能は向上させた。ファンを搭載することで、風量を従来機の約3.5倍にアップさせ、オゾンを素早く拡散できるようにした。使用環境が過酷な業務用途の空間でも安心して使えるよう耐久性を高め、保証期間も従来機の1年から2年へ延長した。

　AEA255は全て、グループ会社マクセルイズミの本社工場（長野県松本市）で生産する。これにより安定供給と、スピード感のある対応を実現する。オゾネオシリーズは第三者機関による実機を使用した実証試験により結果を公表していることも特徴。浮遊菌、浮遊ウイルス、においの3項目に関する効果を数値で示した。既にクリニックや旅館など法人用途での利用も拡大しつつある。新製品により、さらに裾野を広げていく。

　家庭用ではデザインなどにもこだわった「オゾネオエアロ」（税別1万9800円）を展開中で、家庭向けにも提案を加速させる。現在、オゾネオの認知拡大のために地上波テレビCMも放映中だ。広く、オゾンを使用した除菌消臭器の存在をアピールしていく。