2020.11.26 【掃除機特集】手軽に掃除、スティック型が人気

ペットの毛もきれいに掃除でき、多くのペットユーザーから好評だ

パワーコードレス「MC-BU840K」パワーコードレス「MC-BU840K」

より賢く掃除する「レーザーSLAM」搭載のロボット掃除機「RULO」が充実より賢く掃除する「レーザーSLAM」搭載のロボット掃除機「RULO」が充実

からまないブラシ開発でより清潔・快適ニーズに応えるからまないブラシ開発でより清潔・快適ニーズに応える

 新しい生活様式が定着する中で、在宅時間が増え、室内の清潔ニーズが高まっている。こうしたことから、掃除機の動きが活発だ。中でも、ロボット掃除機やコードレススティック掃除機への関心が高まる。

 共働き世帯の増加を背景に、家事負担の軽減へのニーズが高まっていたことに合わせ、掃除機の中でも、軽量で取り回しに優れたコードレススティック掃除機が注目を集めている。

 コードレススティック掃除機は、使いたいときにすぐに使える手軽さから需要が伸び、18年度には台数構成比でキャニスタ掃除機を上回り、掃除機で主流の商品になっている。

 今までサイクロン式掃除機や紙パック掃除機といったキャニスタ掃除機を使っていたユーザーが、コードレススティック掃除機に買い替えるケースは多く、こうしたユーザーの8割が家庭でメーンの掃除機として使うまでになった。

 コードレススティック掃除機をメーンで使うユーザーは、ハイパワーを重視し、高級モデルへのニーズが強く、その都度サッと掃除する人や2台目の掃除機として選ぶ場合などは、軽量化をより重視するニーズが強く、中・低価格帯モデルへのニーズがある。掃除機各社では、こうした動きを捉えて、幅広いラインアップをそろえて、キメ細かくユーザーの清潔ニーズに対応する。

 今後、年末の大掃除需要に向けて、コードレススティック掃除機を中心に商戦の盛り上がりに期待がかかる。

パナソニックの主力製品

快適・清潔ニーズに応える

 パナソニックは、紙パック式掃除機からコードレススティック掃除機、ロボット掃除機RULO(ルーロ)と幅広い商品陣容で快適・清潔ニーズに対応していく。

 需要が伸びるコードレススティック掃除機では、夏商戦からごみ取れ性能が高まる回転ブラシをノズルに採用(1967年)して以来、54年目の〝新発明〟となる「からまないブラシ」を搭載した新製品を投入して好評だ。

多彩な機種で機能進化

 主力モデルは、「パワーコードレス」MC-SBU840K/SBU640Kで、同社コードレススティック掃除機史上最高の吸引力(吸引仕事率200W)、最大運転時間約90分を実現する。

 新開発「からまないブラシ」

 同社の調べによると、ユーザーの93.6%が回転ブラシに毛がからむことが不満と感じ、「手入れが面倒」「(汚いので)できるだけ触りたくない」と答えるユーザーが9割を超える。

 こうした不満を解消すべく、開発に3年をかけたからまないブラシは、中央に向かって先端が細くなる業界初の円すい形のブラシを2本採用した新構造を採用。かき取った毛をほどきながら中央に集めて吸引する。

 ブラシの毛量を従来に比べ1.9倍に増やした密集ブラシにすることで、髪の毛やペットの毛がブラシの隙間・根本に入り込まず、からみにくくなる。

 円すい形にしたブラシの効果で、捕集した毛は径の細い方へ(中央部へ)ブラシの回転と風の力で移送され、中央部に集まった毛をまとめて吸引する。毛量を増やしたことで、ごみ取れ性能もしっかり確保する。

 からまないブラシは、キャニスタ掃除機のJコンセプトシリーズ紙パック式掃除機MC-JP830K、サイクロン式掃除機「プチサイクロン」MC-SR580K/SR38Kにも搭載する。

 ロボット掃除機

 ロボット掃除機RULOはラインアップを拡充し、年末商戦に臨む。今年4月に発売したRULO最上位モデルMC-RSF1000に搭載した空間認識技術「レーザーSLAM」を搭載した中級・普及タイプ新製品として、10月末からMC-RSF700・同RSF600を加えた。

 RULOの普及ゾーンまでレーザーSLAMを搭載。より賢く掃除するよう進化させることで、ロボット掃除機需要の深耕につなげる。

 レーザーSLAMは、全方位の間取りと自己位置を素早く正確に認識する空間認識技術。1秒間に10回転・360度全方位(半径8メートル)を照射して間取りや床にあるもの、動くものなど部屋の環境を素早く正確に認識・学習し、精度の高い地図構築と自己位置認識ができる。

 専用アプリケーション「RULOナビ」には、「リアルタイムマップ」を新搭載し、レーザーSLAM搭載だからできる正確な間取りと自己位置、さらに走行軌跡を掃除中にリアルタイムで表示する。

 MC-RSF700には、人の後ろについてきて任意の場所を掃除できる「otomo(おとも)」機能も搭載する。