2021.02.05 【抵抗器特集】フラット電子チップ形金属薄膜ネットワーク抵抗器、面実装タイプが主力

 フラット電子は、超高精度・高信頼性を強みとする金属薄膜抵抗器の製造・販売に特化している。さらなる成長を目指し薄膜技術を高度化し、事業拡大に取り組む。

 主力製品はチップ形金属薄膜ネットワーク抵抗器の面実装タイプ「RFCシリーズ」と「RFCNシリーズ」。制御機器、工業計器、半導体検査装置など様々な分野で性能を発揮している。用途としては、アンプや電流ループ、I/V変換回路などが多く、顧客商品の重要な役割を担っている。

 多数の素子を一台にまとめることにより、スペース効率と搭載工数低減につながる。SOP形、SIP形、DIP形のネットワーク抵抗器の置き換えでVE効果が期待できる。箔抵抗と比較して小型、低価格で実装性にも優れ、相対精度は同等だ。

 同社の製品は高精度の抵抗温度係数および抵抗値許容差が特徴だ。プラスマイナス1ppm/度という最小温度係数(TCR)、プラスマイナス0.01%という最小抵抗値許容差を実現している。

 最近では、電流検出用やサージ・硫化対応品など需要が多い。そうしたニーズに応えるべく豊富に製品ラインアップをそろえている。そのほか角形金属薄膜チップ抵抗器、リード形金属薄膜抵抗器など、薄膜技術を使った様々な抵抗器を供給する。

 また、顧客からの要望に合わせたサポートも充実させている。特殊な抵抗について顧客と綿密な打ち合わせを行い、設計から完成までをトータルサポート。短納期・多品種少量生産・数列外抵抗生産対応など顧客のニーズに合わせた抵抗器を提供している。

 今後も顧客ニーズに対応し、高品質な金属薄膜抵抗器の開発に取り組んでいく。