2021.03.17 【東日本大震災10年 電機】〈3〉デバイス工場免震化や分散調達などBCP見直し

東日本大震災の被災地支援のため、アルプス電気本社(現アルプスアルパイン本社)でアルプス物流のトラックへ物資を積み入れる様子

 電子部品や半導体、製造装置、計測器といったデバイス・装置産業は東日本大震災で大きな被害を受けた。特に三陸沿岸などでは工場が津波で損傷し、死者・行方不明者が出た企業もあった。

 各社はその経験を踏まえ、11年以降、災害対策強化とともに企業全体でのBCP(事業継続計画)見直しを進め、強固な社内体制構築を推進してきた。工場の免震化、サプライチェーン強化のための在庫見直しや分散調達、代替生産体制の確立、安否確認システムの導入など様々な...  (つづく)