2021.04.30 新川帆立さんが『このミステリーがすごい!』大賞受賞「元彼の遺言状」 規格外の弁護士が疾走、「普通」ぶっ壊す新ヒロイン

最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストに合格。1年間、プロ雀士としても活動

 臓器を売ったお金による贈与は愛情の最上級の表現か―。「やり過ぎでしょ」と笑うなら、その人は「普通」。弁護士の剣持麗子はその意味で普通ではない。「とっても小さなダイヤ」が入った婚約指輪を恋人に突き返し、「お金がないなら、内臓でも何でも売って」と言い放つ。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した新川帆立さんの「元彼の遺言状」(宝島社)は、そんな強烈な主人公が突っ走る作品だ。