2021.05.26 【Japan IT Week特集】280社出展、最新技術が一堂
昨年開催されたJapan IT Week【秋】
11のIT(情報技術)専門展で構成される国内最大規模のIT展示会「第30回Japan IT Week【春】」(主催=リード エグジビション ジャパン)がきょう26日から東京ビッグサイト青海展示棟で開幕する。会場には約280社の企業が出展し、最新の技術やサービスを展示実演する。コロナ禍での開催になることから、感染防止対策を講じた上で来場者を迎え入れる。会期は28日まで。
現在多くの企業や官公庁はクラウドや人工知能(AI)、IoTといったデジタル技術を活用し業務改革や新たな付加価値を生み出すデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)の取り組みを本格化している。新型コロナウイルス感染症拡大により生活環境や業務環境が一変したことから、新たな時代に合わせたサービスの創出や生活スタイルの確立を始めようとしている。
この一年で注目されているのは、テレワークや在宅勤務の定着と新しい働き方での生産性やコミュニケーションの向上だ。テレワークを軸にオフィス環境を見直す動きが出ており、勤怠管理やペーパーレス化、脱はんこなどの検討もさらに進んでいる。さまざまな部門の人材が在宅でも業務を滞りなく進められるようにする製品やサービスの開発も進み、今回の展示会でも提案されている。
直接面談ができなくなっている背景から、オンラインでの商談やデジタルマーケティングへの取り組みも本格化している。直接面談とオンラインをいかに使い分け、融合させるかが課題で、新たな商談ツールやマーケティング支援サービスなども出てきている。生産現場の改革も始まっている。第5世代高速通信規格5Gの利活用に向けては検証などが各方面で進む。展示会では、こうした最新の動きを体感できる。
各専門展概要
【ソフトウェア&アプリ開発展】
ソフトウエアやアプリケーションの開発から保守、運用までの製品や技術が展示・実演される。システム部門や開発部門の課題を解決する製品やサービスが多数出展。
【セールス自動化・CRM EXPO】
営業支援システム(SFA)や顧客情報管理(CRM)システムなど、営業やマーケティングに不可欠となる製品とサービスが展示・実演される。顧客情報を効果的に活用できるソリューションなどが多数出展。
【組込み/エッジコンピューティング展】
中央演算処理装置(CPU)やボードコンピューターなど、さまざまな業界の最終製品に組み込まれているコンピューターハードからソフトの最新技術や製品、開発ツールなどが展示・実演される。デジタル化に不可欠となる組込み関連技術が多数出展。
【データセンター&ストレージEXPO】
サーバーやラック、UPS(無停電電源装置)などデータセンターの構築に必要となるハード機器の設備に加え、ストレージ関連の製品やサービスの最新技術や製品が展示される。
【情報セキュリティEXPO】
サイバー攻撃や標的型攻撃対策、情報漏えい対策などの各種製品やサービスが展示・実演される。高度化する攻撃に対応できるAIなどを使ったセキュリティー対策にも注目。
【Web&デジタルマーケティングEXPO】
マーケティングの自動化やWebマーケティングなどマーケティング関連の最新製品やサービスが展示・実演される。
【クラウド業務改革EXPO】
企業の基幹システムから業務支援システム、ワークフローまでデジタル化を支援するサービス群が一堂に。
【IoT&5Gソリューション展】
遠隔監視や予防保全、生産管理、各種通信など生産現場や社会インフラなどで必要となるセンサーから通信までの最新製品とサービスが展示。5G、ローカル5Gの最新動向も。
【次世代EC&店舗EXPO】
通販や店舗運営、集客、接客など流通全般のデジタル化を支援する製品が一堂に会す。
【AI・業務自動化展】
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、チャットボットをはじめ、AIを活用した自動化技術と製品が展示・実演される。
【システム運用自動化展】
サーバーの運用や構築、ネットワーク監視、パソコン管理など各種システム運用の自動化を支援する製品サービスが展示される。