2021.05.28 【掃除機(ごみゼロの日)特集】コードレススティックが人気

「パワーコードレス」MC-SBU840K

「からまないブラシ」を搭載したパワーブラシ「からまないブラシ」を搭載したパワーブラシ

 掃除機はコロナ禍の中、在宅時間の増加で掃除回数も増え、20年度の需要は2桁(前年比11.8%)増の488万4000台(日本電機工業会=JEMA調べ)と好調な推移を見せた。中でも小型・軽量で取り回しに優れたコードレススティック掃除機に人気が集まる。

 コロナ禍の中、新しい生活様式が定着し、〝おうち時間〟が増えたことで、掃除に対する意識も変わっている。

 シャープの調べ(昨年4月)によると、在宅時間が増えた人の中で、約4割は「家事ストレスが増えた」と答え、家事ストレス解消のため家電製品の購入を検討する人が約5割、また購入検討者の約3割が掃除機を購入検討したいと答えたという。

 在宅時間が増加すると、当然、室内の汚れが目立ち、マメに掃除する人が増える。清潔意識も高まる中、掃除機への関心も高まる一方だ。

 掃除機市場は、今年4月に入っても好調が持続しており、4月単月の出荷台数は前年同月比39%増と大幅に伸びている(JEMA調べ)。7カ月連続のプラス伸長ということで、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出もあって、より清潔意識が強まっているといえる。

 掃除機の中で近年需要が急増しているのは、コードレススティック掃除機だ。18年にキャニスター掃除機の出荷台数をコードレススティック掃除機が上回って以降、掃除機の主力商品として定着した。

 コードレススティック掃除機は、使いたいときにすぐに使える手軽さが支持される。掃除回数が増えて、負担軽減のニーズが強まっているためだ。

 今までキャニスター掃除機を使っていたユーザーが、コードレススティック掃除機に買い替えるケースも多く、家庭でメインの掃除機として使っている人も多い。

 パナソニックでは、在宅時間が増えて掃除の状況・意識がどう変わったかアンケートを実施(20年6月)したところ、上位三つの回答が「汚れが目につくようになった」(68.4%)、「掃除回数が増えた」(67.5%)、「抜け毛を拾うことが多くなった」(41.9%)(複数回答n=156)だったという。

 掃除機で主力商品となったコードレススティック掃除機では、「吸引力」「軽さ」「運転時間」などが重視されるほか、パナソニックではペットの抜け毛などが絡まないブラシを開発し、よりユーザーの使い勝手に応えた商品戦略で支持を集めている。

パナソニックの主力製品 MC-SBU840K/SBU640K

 パナソニックは、紙パック式掃除機からコードレススティック掃除機、ロボット掃除機RULO(ルーロ)と幅広い商品陣容でユーザーの快適・清潔ニーズに対応していく。

 需要が伸びるコードレススティック掃除機では、「からまないブラシ」を搭載した「パワーコードレス」が好評だ。

 主力モデルとなるのはMC-SBU840K/SBU640Kで、このうちフラッグシップモデルとなるMC-SBU840Kは、前年同等モデル比で1.4倍の販売と好調だ。

 MC-SBU840K/SBU640Kは、ハイパワーモーターを採用し、同社コードレススティック掃除機史上最高の吸引力(吸引仕事率205W)、大容量バッテリーの搭載で最大運転時間約90分を実現する。からまないブラシ搭載のパワーノズル採用で、快適な掃除を実現する。

毛が絡まず強力な吸引力

  同社の調べでは、ユーザーの93.6%が回転ブラシに毛が絡むことが不満と感じ、「手入れが面倒」「(汚いため)できるだけ触りたくない」と答える人が9割を超える。

 こうした不満を解消すべく、開発に3年をかけたからまないブラシは、中央に向かって先端が細くなる業界初の円すい形のブラシを2本採用した新構造を採用。かき取った毛をほどきながら中央に集めて吸引する。

 ブラシの毛量を従来に比べ1.9倍に増やした密集ブラシにすることで、髪の毛やペットの毛がブラシの隙間・根本に入り込まず、絡みにくくなる。

 円すい形にしたブラシの効果で、捕集した毛は径の細い中央部へブラシの回転と風の力で移送され、中央部に集まった毛をまとめて吸引する。毛量を増やしたことで、ごみ取れ性能もしっかり確保している。

「クリーンセンサー」搭載

 このほか、ハウスダストなど見えないごみまで逃さない「クリーンセンサー」を搭載。ダニの死がい・フンなど約20マイクロメートルのハウスダストも検知し、ごみがあるときは赤点灯、きれいになったら青点灯で知らせる。

 「親子のノズル」搭載で、ペダルを踏めば、隙間掃除にぴったりの「子ノズル」となり、「親ノズル」ではフロア・壁際をしつかり掃除する。