2021.06.25 ビックカメラが100億円のファンド創設スタートアップ企業に出資

 ビックカメラは25日、スタートアップ企業に出資する総額100億円規模のファンドを7月1日に創設すると発表した。

 コーポレートベンチャーキャピタル「ビックイノベーションキャピタル」を立ち上げる。スタートアップへの出資を通し、先進的な技術や商品、事業アイデアなどとビックの事業基盤を融合。SPA(製造小売り)商品を開発する体制の実現など経営課題の解決を目指していく。

 これまでビックは、経営資源を生かして商品を展示する売り場を提供するなど、スタートアップを支援するプログラムを実践してきた。2月には、スタートアップが開発した新商品を体験できる専用コーナーを新宿西口店(東京都新宿区)に設置するなど、取り組みを強化していた。ただ、資金面でのサポートはしておらず、「成果がなかなか出てこなかった」(ビックカメラ)という。

 今回のファンド創設で、子会社化も視野に入れた出資にまで踏み込み、具体程な成果につなげることを目指す。現在、売り上げの約1割を占めるプライベートブランド(PB)をSPAに進化させることも、経営課題の一つとして掲げている。