2021.06.29 【複合機・プリンターソリューション特集】富士フイルムビジネスイノベーションアペオスシリーズ、セキュリティー機能強化

「Apeos C7070」

 富士フイルムビジネスイノベーションは、デザインを一新し、セキュリティー機能を強化したデジタルカラー複合機およびプリンターの新ブランド「Apeos(アペオス)」シリーズを4月から順次発売を開始した。ラインアップは、プロ仕様の高画質とオフィス機能を両立する高機能複合機「ApeosPro(アペオスプロ)」、テレワークなどの多様な働き方を支援するデジタルカラー複合機「Apeos C(アペオス シー)」、クラス最小・最軽量で高速、高画質を実現する「ApeosPrint(アペオスプリント)」など5機種・22商品。

 川崎有道事業企画管理部マーケティンググループ長は「コロナ禍でテレワークが進み、働き方、市場環境も劇的に変わった。新シリーズは、さらなるユーザビリティーの向上とセキュリティーを強化。複合機とソリューション、サービスを組合わせて、お客さまの困り事を解決していく」と強調する。

 新たな「Apeos」ブランドのロゴは「お客さまのゴール・課題解決への懸け橋となる」という思いを表現。製品デザインは、ホワイトとグレーのハイコントラストで、知的なイメージを訴求。操作パネルには、富士フイルムの抗菌技術「Hydro Ag」を使った抗菌フィルムを標準搭載している。

 戦略モデルApeos Cシリーズでは、米国セキュリティー対応基準のNISTの対応に加え、無線LANのセキュリティーを強化した新しいプロトコル「WPA3」への対応や、国際標準規格制定団体TCGが策定した、暗号化を強化した最新規格への適合、機器起動時のプログラム診断機能など、ハードとソフトウエアの両面でセキュリティーを充実させている。同社は、IDCのセキュリティー調査で「リーダー」ポジションを獲得している。

 オフィス業務の効率化、テレワークなどの多様な働き方を支援するソリューション、サービスの強化を図っている。電子文書と紙文書を一元管理するドキュメントハンドリング・ソフト「DocuWorks(ドキュワークス)」が、国内外で販売累計が777万ライセンス(4月時点)に達した。新たに「DocuWorks サブスクリプション Suite」を提供する。

 「オフィス文書を有効活用する各種ソフトが、月額サービスで利用可能になる。ドキュワークスで紙の電子化や業務の効率化などデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)を支援していく」とソリューションサービス推進部の佐藤禎洋ソリューション企画グループ長。

 また「DocuWorksとの連携サービスも強化。電子サインサービスなどクラウドサービスとの連携、RPAルールとの連携などの強化」(須谷和弘同部パートナービジネス推進グループ長)をしている。

 サービス面では、ITアウトソーシングの「IT Expert Service」、セキュアなネットワークサービスを提供する「Beatサービス」などに注力している。