2021.07.14 富士通、シンガポールの新興企業に出資CVCファンド1号案件
富士通は13日、穀物など農作物や製品の原材料といったコモディティー商品取引業界のデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)を加速するため、シンガポールのデジタル コモディティ エクスチェンジ(DCX)とグローバルな戦略的提携で合意。同日、子会社の富士通ベンチャーズが運用するファンドを通じてDCXに出資した。
DCXは、グローバルな商品取引におけるビジネス上の課題をデジタル技術で解決することを目指し、ライス エクスチェンジの持ち株会社として2020年にシンガポールで設立されたスタートアップ企業だ。
富士通とライス エクスチェンジは共同でコメ取引の課題解決に取り組み、ブロックチェーン技術を活用した世界初のグローバルコメ取引プラットフォームにより、高信頼で透明性の高い効率的な取引を実現。さらに、肥料取引市場での変革も進めている。
今後、DCXの持つグローバル取引に必須な契約・業務のノウハウと、富士通の持つ産業・流通分野の業務知識やシステム構築の知見を組み合わせ、共同事業を推進していく。