2021.07.16 【電子部品技術総合特集】若手技術者に聞く松尾電機 開発部門回路保護素子開発部長 尾関雅彦
尾関 部長
確実に回路保護する商品を開発
私は、20年前から回路保護素子の開発に携わっています。現在は、高電流ヒューズ、サージアブソーバー、車載向け回路保護素子などの開発の管理職業務を中心に行っています。
これまでの経験で最も印象に残っているのは、当時1608サイズのヒューズをお客さまにお持ちしたところ、もう一段の小型化を要求され、試作品の作製に幾度もトライし、当時の世界最小クラス1005サイズの小型表面実装型ヒューズの開発に成功した結果、非常に喜んでいただいたことです。
当社の回路保護素子は主にリチウムイオン電池向けの安全部品として使用されており、リチウムイオン電池のスタック数の増加に伴い、より高耐圧のヒューズが望まれています。21年7月に販売を開始する電流ヒューズJAJ型、JAK型をはじめ、今後も高性能・高機能で確実に回路を保護するオンリーワン商品の開発に取り組み、安全・安心な社会づくりに貢献していきたいと考えています。