2021.08.02 電子管光源の生産能力倍増浜松ホトニクスが生産子会社に新棟

浜松ホトニクスの生産子会社・光素の新棟完成予想図

 浜松ホトニクスは、電子管光源の全額出資生産子会社・光素(静岡県磐田市)の生産能力を増強するため、2棟目になる新棟を建設する。

 同社は1987年に、電子管事業における光源の売り上げ拡大に対応するため光素を設立し、2010年には現在の工場を新設した。現在、光素では重水素ランプやキセノンフラッシュランプ、キセノンランプなど、同社が販売する電子管光源の9割以上を生産している。

 食の安全や健康への意識の高まりから、食品や薬品の成分分析装置に使われる重水素ランプの需要が拡大し、また中国を中心に市場が拡大している環境分析装置向けのキセノンフラッシュランプや、半導体の検査装置向けキセノンランプなどの売り上げも増加している。

 このため、光素に第2棟を建設することで生産能力を売上高換算で約2倍まで増強し、今後の需要拡大に対応する。

 新棟は、鉄骨造、地上4階建て、建築面積2476平方メートル、延べ床面積9325平方メートル。総工費は約37億円。23年4月の稼働を予定している。