2021.08.31 【ソリューションプロバイダー特集】三菱電機インフォメーションネットワーク 上田雅章社長
上田 社長
SASEを本格的に提供開始
ICT市場は、回復傾向を見せているが、一方でコロナ感染者の再拡大は不安材料だ。企業の業績も改善しDX、働き方改革などに向けた投資意欲も高まっているが、まだ抑制的だ。案件などは増えており、下期以降の顕在化を期待している。
コロナ発生後、テレワーク、リモートワークの環境も進み、仕事の仕方も大きく変化してきた。いつでも、どこでも働ける〝ワークフローエニウエア〟の概念が一般化し、セキュアなネットワーク環境が求められている。これからは、マルチクラウドへの対応、セキュリティーのゼロトラスト環境の整備など、SD-WAN技術等を使った柔軟で、安全性の高い全体最適なITインフラを構築していくかが大きなテーマだ。
当社は、あらゆる環境からクラウドサービスやデータに安全にアクセスできるSASE(セキュア・アクセス・サービス・エッジ)を親会社の三菱電機で実証済みだ。今後、本格的にお客さまに提供していく。
データの安全性の確保も重要になる。電子認証とタイムスタンプを組み合わせた「電子取引サービス@Sign」の提供を開始した。電子署名、タイムスタンプで「誰が」「いつ」作成したかを証明し、電子契約・取引の証拠能力を高めることができる。ペーパーレスを実現するサービスとして、提供していく。
行政のデジタル化も本格化する。健康保険のオンライン資格確認などに対応した病院、薬局向けオンラインセキュアネットワークサービスを提供していく。健康保険のオンライン資格確認はこの10月から本格化するが、既に病院、薬局など1000以上のユーザーに導入を決めている。
テレワークが本格化する中で、これまで高性能なグラフィック処理を実現するサービスが欠けていた。リモート環境でグラフィック処理ができる高機能クラウドサービスを提供していく。
インサイドセールスとしてオンラインセミナーを強化する。近く、本社にウェビナー専用スタジオも開設、ニューノーマル時代に対応したお客さまアプローチを行う。