2021.08.31 【ソリューションプロバイダー特集】三菱電機ITソリューションズ 山本徹雄社長
山本 社長
DXニーズに対応、サブスク強化
デジタル化という大きな流れの中で、お客さまにICTを通じて価値を提供できる会社を目指し、日々ビジネスを推進している。
調剤薬局・介護施設向けパッケージビジネスが好調だ。調剤は、オンライン服薬指導の普及などに伴う需要増があり、介護分野も、人手を掛けない合理化などの需要がある。一方、酒販小売りなどの飲料市場は、依然として投資抑制、計画延期が継続している。また、中堅製造業は「DX化」に関わるシステム刷新など戦略投資を行う企業もあり、市場として企業の投資意欲は活発化している。
2021年度は、好調な業種・業態向けにターゲットをシフトするとともに、ウェビナーの活用やビジネスの進め方の変革を行うことにより、潜在顧客獲得に向けて需要の掘り起こしを行う活動が定着してきた。
また、新規のお客さま獲得のための専任部門による拡販チームを編成、4月から活動を開始した。お客さまの成長戦略に沿った提案ができ、大きな案件の受注にもつながっている。
21年度後半のICT市場も、全般的には徐々に投資意欲が回復し、堅調に推移するものと期待している。「DX化」のニーズにより、引き続きICT関連市場の成長は続くものと予想する。
さらに、コロナ後を見据え、得意業種分野を中心にサブスクリプション型モデルの「調剤」「電子申請システム」、クラウド型の「酒販クラウド」、製造業向けの「生産ダッシュボード」を投入、商談量・受注の増加を目指す。
第1弾として、7月1日付で介護施設向けに、サブスクリプション型モデルの「記録NAVI」を販売開始した。
一方で、経営体制を強固にするため、社内情報システムの刷新を推進している。業務の無駄排除と体制の改革を行うことにより、ニューノーマルな市場に適応する新たなビジネスモデルに対応すべく、経営システムの刷新を進めていく。
お客さまの事業環境が変わっていく中で、今後ともパッケージ、ソリューションを中心に当社としての価値を提供していきたい。