2021.11.26 ドコモ AI活用共助交通の実証 鳥取県智頭町で

 【鳥取】NTTドコモ中国支社は鳥取県智頭町、KCCSモバイルエンジニアリング(KCME)とIP告知システム「しらせあい」を活用した人工知能(AI)乗り合いタクシーシステムの実証実験を開始した。事業内容は昨年度構築したAIデマンドシステム、今年度導入中のしらせあいを活用し、共助交通の本格導入を想定した運行を検証する。

 智頭町は、2020年3月に策定した智頭町地域公共交通計画の基本理念である「すべての人に寄り添える持続可能な交通体系の構築」を目指し、KCME、NTTドコモと共同で16日から12月6日の間、智頭町山形・山郷地区を対象としたAI乗り合いタクシーの実証実験を実施する。

 昨年10月に実施した第1期の実証実験で得た課題を踏まえて、今回の実証では、22年度に自家用自動車を活用した住民参画による共助交通を本格導入することを見据え、利用者の規模を拡大するため山形・山郷地区全域の各家庭に整備したしらせあいの専用端末から車両の予約を可能とする。

 今回の実証実験で、さらなる利用者利便の向上や運行について検証していく。