2021.12.16 ニューイヤー駅伝の優勝旗が所在不明に紛失? 盗難? 富士通が本社で保管

 富士通は16日、東京都港区の本社事務所で保管していた全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)の優勝旗が所在不明となっていると発表した。同社陸上競技部は、今年1月1日に群馬県で行われたニューイヤー駅伝で12年ぶり3回目の優勝を果たしていた。

 同社によると、不明となっているのは縦106センチ×横115センチの優勝旗と201センチの金属ポール、保管ケース。優勝旗と合わせて預かっていた優勝杯は現存しているという。

 来年元日に予定される次回大会に向け、大会を主催する日本実業団陸上競技連合に優勝旗を返還する準備を始めたところ、11月27日になって優勝旗がなくなっていることが判明した。

 優勝旗は汐留シティセンターの本社事務所8階の総務部門内で保管していたが、6月に同部門のフロア移動に伴い、31階に移動。その後も複数回にわたり保管場所を変更し、6月12日に9階に移動するまで所在が確認されていたという。11月27日に総務部の担当者が所在不明に気付き、紛失や誤廃棄、盗難の可能性も視野に入れて捜索、調査したものの現在も発見できていないという。

 同社は「大変栄誉あるものをお預かりしていたにもかかわらず、このような事態を招いたことを深く反省するとともに、あらためて関係者におわび申し上げる」と陳謝した。