2021.12.29 【電波時評】「ゴーンショック」の負の面 脱却なるか

 除夜の鐘も近いこの時期、カルロス・ゴーン氏を思い起こす方も多いだろう。2年前の年の瀬、レバノンへひそかに出国した氏。着任時などに取材したことのある記者としても驚いた。ただ、もたらしたインパクトとしては、その逃亡劇のショックより、1999年に日産トップに着いて以来、コストカッターなどとして産業界に与えた「ゴーンショック」のほうが無論、大きい。

 調達先への値下げ要求や、系列見直し、コミットメント(必達目標)重視。厳しい交渉を迫ら...  (つづく)