東芝グループの東芝デバイス&ストレージ（東芝D&S）は4日、石川県能美市に300ミリウエハー対応のパワー半導体製造棟を建設すると発表した。工事は2期に分けて行われ、1期工事は2023年春着工、24年度内に稼働開始の予定で投資額は約1000億円。フル稼働時にはパワー半導体の生産能力は21年度比2.5倍に増える見通しだ。

　新工場は、子会社である加賀東芝エレクトロニクスの敷地内に建設される。現在、加賀東芝の既存棟でも300ミリ対応ラインの導入を進めており22年度下期に稼働開始予定だ。

　電力を供給・制御するパワー半導体は、さまざまな電子機器の省電力化やカーボンニュートラル実現に不可欠のデバイス。自動車向けなどで今後大幅な需要拡大が見込まれている。
（7日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)