2022.02.07 リコー、7%増収・営業黒字転換4~12月連結
リコーの2022年3月期第3四半期(21年4~12月)連結決算は、コロナ感染拡大や部材不足の影響があったものの、売上高は7%増で推移した。また、営業利益もリカバリー策の追加や体質強化の前倒し効果もあり、前年同期から550億円超改善し、257億円と黒字転換した。
オフィスプリンティング事業は、電子部品や素材の調達状況が悪化し、複合機やプリンターなどハードが影響を受けたが、「ノンハードは、想定は下回るものの回復傾向。3Q(2021年10~12月)は、全世界で85%(19年比)まで回復した」(松石秀隆取締役専務)と話し、全地域で増収となった。
オフィスサービス事業は、3Qでパソコン、サーバーなどハードの品不足の影響を受けたが、パッケージ販売などが堅調に推移し、増収となった。
商業印刷は、ノンハードが回復や体質強化の継続で、営業利益が計画を上回って推移した。
通期連結業績は「リカバリー策に加え、複合機やIT商材の供給改善が見込まれる」(松石専務)ことから営業利益500億円など従来計画を据え置いた。