2022.02.10 顔認証でワクチン接種証明NEC、3月末からクラウドで提供

昨年11月には富士山の登山客を対象に、顔認証によるワクチン接種証明の実証実験を行った

 新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を振るう中、NECは10日、ワクチン接種証明を顔認証で確認できるクラウドサービスを新たに開発したと発表した。政府のワクチン接種証明書アプリケーションと顔情報を事前に登録すれば、施設入場時の顔認証により非接触でワクチン接種の完了を確認できる。観光施設やイベントなどでの利用を想定。スマートフォンや書面の提示が不要となり、混雑緩和や人件費抑制が期待できそうだ。

 3月末から提供を始め、2023年度までに1000カ所への導入を目指す。

 デジタル庁が発行する新型コロナワクチン接種証明書アプリ(ワクチンパスポート電子版)の接種証明情報と、別の専用ウェブサイトから顔情報をそれぞれ事前に登録。接種証明書と顔情報をひもづけすることで、施設側は入場時にスマホアプリや証明書の提示を求めることなく、非接触で安全にワクチン接種の完了を確認できる。

 クラウドサービスのため、初期費用を抑え短期間で導入できる上、個別のアプリ開発やメンテナンスも不要という。(詳細は11日付の電波新聞、電波新聞デジタルに掲載します)