2022.03.07 NTTグループと飛島建設建設現場のDX推進へ新会社

記念撮影する飛島建設の乘京正弘社長(左)とネクストフィールドの社長に就任予定の大堀氏(中央)、NTT東の井上福造社長

 遅れが指摘されている建設現場のデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)を支援するため、NTTとNTT東日本、中堅ゼネコンの飛島建設は、新会社「ネクストフィールド」を設立すると発表した。建設業のノウハウとICT(情報通信技術)を合わせ持つ「IT監督」が現場のDXを後押しするほか、資材調達などに電子商取引(EC)を活用する基盤システムも提供する。設立は4月1日の予定。

 資本金は4億9000万円で、飛島建設が50%、NTTグループが50%出資する。社長には飛島建設の大堀裕康氏が就任する。東京都渋谷区に本社を置き、社員は20人でスタート。5年後の売上高50億円超を目指す。

 新会社では、飛島建設の建設現場のノウハウと、NTTグループのICT技術を組み合わせ、現場業務の改善サービスを提供する。

 建設業界では高齢化による人手不足が深刻化しており、国土交通省の調べによると2020年度に327万人いた技能労働者は25年には286万人に減少すると予測されている。一方で、ICTのノウハウ不足や、建設現場が点在していることで環境の標準化が難しく、建設市場の大半を占める中堅・中小の建設会社のDXの立ち遅れが課題となっている。(詳細は8日付の電波新聞、電波新聞デジタルに掲載します)