2022.04.29 春の叙勲 旭日重光章 藤吉建二 元三井化学社長

藤吉・元三井化学社長

 政府は、国家または公共に対し功労のあった人に贈られる令和4年春の叙勲受章者を発表した。春秋叙勲候補者推薦要綱に基づき各府省などから推薦、内閣府において慎重かつ厳正な審査を行い、4月19日の閣議で、叙勲受章者4037人、外国人叙勲受章者113人をそれぞれ決定した。

 叙勲受章者は、桐花大綬章1人、旭日章920人、瑞宝章3116人。旭日章は功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた人、瑞宝章は公務などに長年従事し、成績を挙げた人に贈られる。受章者の分野別内訳は、国会議員、首長、地方議会議員を対象とした公の分野で349(8.6%)、企業経営者、大学教授など教育、医療・福祉従事者を対象とした民の分野で1864人(46.2%)、一般行政職、地方公務員などを対象とした官の分野で1824人(45.2%)となっている。

 このうち、人目につきにくい分野などの受章者は1364人、女性の受章者は453人、外国人受章者は113人。

 業界関係の受章者と喜びの声は次の通り。

化学で人類に貢献

 藤吉建二・元三井化学社長 栄えある受章の栄に浴し、身に余る光栄に存じます。ひとえに温かくご指導くださった諸先輩の皆さま、支えてくれた後輩の皆さま、ならびにご支援賜った関係の皆さまのおかげと、深く感謝申し上げます。

 世の中の激しい変化に先駆けて、水、食料、健康など化学が人類へ貢献できることに取り組み、気候変動問題にも積極的に取り組んでまいりました。これを国と社会に評価していただいたことは大変光栄で、携わってくださった皆さまと共に喜びたいと存じます。

 世界は混沌(こんとん)としていますが、化学の技術でさらに社会が豊かになり、世界が平和となることを祈りたいと存じます。