2022.05.03 【ミリ波】ウクライナ民謡からヒントを得た反戦歌

 「上を向いて歩こう」など夢と希望を歌った故坂本九さんのヒット曲に「幸せなら手をたたこう」がある。1964年の東京五輪で披露されて世界中に広まった▼作詞は早稲田大学名誉教授の木村利人氏。きっかけは大学院生時に参加したフィリピンでの農村復興キャンプだった。まだ戦後14年の当時、旧日本軍に家族を殺された現地の人たちにとって日本は憎悪の対象でしかなかったそう。先の戦争は欧米の植民地支配からの解放であり聖戦だと教えられていた木村氏は、大きな衝撃を受けたとい...  (つづく)