2022.06.23 EV用電池 中国でバリューチェーン構築へ  カギは残存価値評価と情報管理

中国で行われる電池の診断試験(提供=日本総研)

 EV(電気自動車)の世界最大規模の市場を持つとされる中国で、今後の課題となるのが使用済み車載電池の処分と活用だ。毎年、大量のEVが販売されるのに対し、蓄電池を再利用するための本格的な仕組みづくりはこれから。日本企業が、巨大市場でのEV電池のバリューチェーン(付加価値創出の仕組み)構築に向けて動き始めている。

 日本総合研究所(東京都品川区)は2020年10月、車載電池の有効利用と関連するデータ連携の仕組みづくりに向けた団体「B...  (つづく)