2022.07.08 【電波時評】今こそ柔軟な働き方の浸透を
締め切りが迫っている作家や脚本家を編集者の監視のもと、半ば強制的に閉じ込めて原稿を仕上げさせる「缶詰め部屋」なるものが、東京都内の老舗旅館やホテルにある。
新作の着想を得たり、集中して執筆するため自宅を離れ、仕事部屋をホテルや保養地に構える作家、ライターは今も少なくない。しばらく前の話だが、ハードボイルドを標ぼうする作家の仕事部屋にこわごわ原稿を取りに伺ったら、雪駄履きのくつろいだ格好で現れ、少々拍子抜けした記憶がある。世間... (つづく)