森鷗外（1862～1922）の没後100年、生誕160年を記念する行事が各地の文学館や書店で催されている▼鷗外は幼少期から漢籍に親しみ、大学で医学を学んだ後、軍医として衛生学修学のためドイツに留学。日清・日露戦争では戦地に赴いた。師団の軍医部長として北九州市にも赴任した。医学のみならず西欧文化と思想を伝え、時代小説や史伝、評論、翻訳など1300超の著述を残した▼終生暮らした東京都文京区にある森鷗外記念館では「読み継がれる鷗外」展を今月末まで開催中...　　(つづく)