2022.07.29 KDDI通信障害で高橋社長会見3589万人対象におわび返金総額73億円
補償について説明する高橋社長
KDDIは7月29日、2日未明に起こした大規模通信障害で「お詫び返金」として、スマートフォンや携帯電話などを契約していたすべての利用者3589万に一律200円(税抜き)を支払うと発表した。
またこれとは別に契約約款に基づき271万人に返金する。同社の約款では「通信サービスが全く利用できない状態」または「同程度の状態」が24時間続いた場合を通信料金の返金対象としている。対象者には契約プランの基本使用料の2日分相当額を請求額から減算する。総額は73億円(沖縄セルラーの分を含めると75億円)となり、通信障害での返金としては同社最大規模となる。
会見で高橋誠社長は改めて通信障害について陳謝するとともに、報酬の20%を約3カ月間自主返納する方針を明らかにした。
同日発表した2022年3月期第1四半期連結決算は売上高前年同期比4%増の1兆3517億円。純利益同1%増の1918億円。モバイル通信料収入は減少したが、金融・エネルギーなどの新領域の伸びが補った。