2022.08.03 【コネクター総合特集】ケルフローティングコネクターのバリエーション拡充に力
ケルは、コネクター事業では①フローティング②高速伝送③圧着などをキーワードとした新製品開発に注力している。今後も中期経営計画に基づいて、高速伝送対応多極コネクターや防水圧着コネクターなどの新製品開発やバリエーション拡充を推進する。
同社は、フローティングコネクター「DTシリーズ」のバリエーション拡充に力を入れており、新たに「DTシリーズ」電源端子付きタイプを開発した。信号用端子の極数は、30極から300極までの展開を想定。
同社は、DTシリーズをフローティングコネクターの中核商品の一つに位置付け、バリエーション拡大によって顧客の選択肢向上につなげる。
用途は、車載機器や工業機器など。
高速伝送対応では、56ギガbps(NRZ)フローティングコネクター「HFシリーズ」を開発した。GGSS配列によって56ギガbpsの高速伝送を実現している。スタック高さは3ミリメートル。ローコストかつハイスピードを実現。
0.4ミリピッチ・フローティングコネクター「DUSシリーズ」は、スタック高さ3ミリメートルの低背タイプで、使用温度は125度に対応。フローティング量はXY方向プラスマイナス0.4ミリメートルで、16ギガbpsの高速シリアル伝送が可能。
最大32ギガbpsの高速差動伝送対応の0.55ミリピッチ高性能同軸ハーネス「TSLシリーズ」は、ケーブル結線のバリエーション展開として、以前からの「31本結線(フル)/AWG#36」と差動伝送に特化した「20本結線/AWG#32」に、「15本結線/AWG#30」を追加した。
防水圧着コネクターは、2.0ミリピッチ・IP67対応防水コネクター「FWSシリーズ」のバリエーションを充実させている。