2022.08.03 【コネクター総合特集】 丸紅エレネクスト新商材の開発、海外展開などに力

 丸紅エレネクストは1月29日に創業50周年を迎えた。当日は中秀友社長が、社員に向けてメッセージを発信。「次の100年に向けて、創業当時と同じコネクターを中心とする電子部品を顧客に届けるとともに、新しい事業を推進しよう」と語った。

 4月には各事業に横串を通す「事業開発営業支援本部」を設立した。オンラインショップや新商材の開発、海外展開なども強化する方針だ。

 2022年3月期は前期比1・3倍以上の実績で着地した。半導体製造装置向け、ロボットなど産機設備向けなどの全てのセグメントが好調に推移。売り上げは、24年3月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値を達成した。

 4~6月の足元の状況は引き続き好調。車載向けは一部でメーカーの減産の影響が出ているものの、ほかのセグメントは好調さをキープしている。

 4月1日、営業本部や商品本部など各事業部を横断して支援に当たる、事業開発営業支援本部を25人体制で立ち上げた。ここでは、海外展開を含めたオンラインショップや新商材の開発を推進。コロナ禍で動けなかった海外も出張ベースで訪問し、ASEANなどにある日系の海外工場などと連携を図る。

 商品本部(大阪府寝屋川市)も在庫の最適化、品質検査体制を強化し、1万3000品種超のコネクターなどを常時在庫。この一年で倉庫を改装し、面積を15%拡大する。「魅せる倉庫を目標に取り組む」(中社長)。

 日本モレックス、スリーエムジャパン、日本航空電子工業、日本端子、ヒロセ電機、イリソ電子工業、日本ワイドミュラー、レモジャパンなどのコネクターを基本に、品質の高い商品を提供する。