2022.10.06 NTTデータの海外事業会社が船出、14万人体制でITサービス市場開拓

 NTTデータとNTTは6日、両社が共同出資する新会社「NTT DATA, Inc.」(東京都江東区)を1日に設立し、正式に海外事業を統合したと発表した。海外の法人向けITサービス市場の開拓に向けて大きな一歩を踏み出すことになる。

 今回の統合により、NTTデータは売上高約300億ドル(約3.5兆円)のITサービス企業となる。新会社が日本国外で創出する売上高は、全体の約6割に相当する約180億ドル(約2.1兆円)という。 

 新会社にはNTTデータが55%、NTTが45%を出資。14万人の体制で、80カ国以上の顧客にサービスを提供する。

 新会社の社長に就任したNTTデータ副社長の西畑一宏社長は、発表したコメントの中で「日本国外における成長を加速するための新たな一歩になる」と強調。世界の顧客と人材を第一に「革新的で網羅的なサービスをグローバルで展開できるよう、変革し続けていく」と決意も表明した。

 NTTデータとNTTは5月、NTTデータ傘下に新会社を設立し、グローバル通信事業を手がけるNTTリミテッドを統合する計画を公表。統一した事業戦略で、海外事業の成長を追求する方針を打ち出していた。